パフォーマーメッセージ-知念大地

パフォーマーメッセージ-知念大地

こんにちは。

江東区亀戸、そして亀戸大道芸に届けられたパフォーマーメッセージ、本日は知念大地さんです。

知念大地さんは、昨年9月の亀戸大道芸に参加しました。そのバカバカしくもあり、すべてに真摯なパフォーマンス同様、熱量溢れ、まっすぐなメッセージを今日はお伝えします。

知念大地さんからのメッセージ

知念大地
photo:kura

大道芸を愛する皆さんこんにちは
僕もその一人です。
亀戸大道芸、昨年は大変お世話になりました。三年間、大道芸を辞め踊り歩いていた私が亀戸路上で芸による久々の再会を果たした日は、「あぁ、今、死んでもいいな」と思ったものです。

唯、観客を楽しませるだけでなく
確かな意志を持った芸人でありたい(時に観客や運営側と衝突しても。)と欲する僕にとって
今回のコロナ騒動は、3.11直接の路上事情同様に、芸人を取り巻く状況の変化、運営側の動向、政治家たちの対応など様々な事を見つめ、自分自身に縫い付ける一つの機会になっています。

思想なき芸は、その場しのぎの人気取り、「集客・盛り上げの素材」に活用されますが
私たち芸人はその先に行かねばならないと感じています。
場に関わる一人の芸人として、「心地よい場」と言うものがどんな要素で成り立っているのかを、私はよく考えます。
風が吹いている、いい天気だ。色んな国の人がいる。立っている人も、座っている人も、寝ている人もいる。何かを飲みながら見ている人も、何かを食べながら見ている人もいる。穏やかだ。子ども達がたまに走る。赤ちゃんがたまに声をあげる。通りがかりのおじさんが立ち止る。身につまされた様に、まるで自分自身と対峙するかの様に芸を眺める人もいる。明らかにつまらなそうな顔でぽかんと眺める人もいる。酔っ払いが遂に本格的に寝だした、、、。
真ん中には芸人、その全てを受け入れながらも笑いに変え、足掻いている。

全ての人が、それぞれでありながら、そこに居れますように。

恐怖や危機に煽られる事なく
緩やかな希望に束ねられる事なく
互いの違いを感じ
確かに思い合えます様に。

そんな空間の手伝いが出来たら、自分もその一部になれたらと、今私は考えています。

私が初めて大道芸と出逢ったのは、池袋の駅前でした。あらゆる背景を抱えた人間たちが、路上で、笑っていた。

その原点を思考し、深め、見つめ続ける事が

私の平和への足掻きです。

コロナ、終わったら
また
皆で
バカやりましょう

今すぐにでも顔を思い出せる皆様の事と、
おそらく決して出会う事のない世界中に散らばる僕らと同じ人間の未来を、
いつも思っています。

知念大地

知念大地さんからの動画

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早く平穏な日々が戻りますように。